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やまのあべば

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モンチッチ大学ドクターコース在学中

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例えばこんなエセ科学商法

わかりやすく例えるなら、こんな商売。

バイオ研究でお馴染み、細胞培養の液体培地。
フラスコやシャーレの中で細胞を生かすことができます。

でも、培地をつくるときに水道水をそのまま使うのは不適切です。
なぜなら、水道水にはミネラル成分などが含まれてますが、細胞単独ではその条件に適応できないので常に不必要な成分のプレッシャーにさらされ続けることになります。

培養細胞は、培地に ドプン と浸されてるので、ヒトみたいに腎臓から不要な成分を排出したりできません。
なので、元の水は水道水ですが、水以外の成分を取り除く機械を通して純水にしてから培地をつくります。
※ミネラルウォーターでつくるのも×です。もちろん。


この商売ではデリケートな細胞培養条件に注目し、純水をつくる機械を「奇跡の活性水製造機」として高めの値段設定で販売します。

準備として予め、容器で細胞を飼っておきます。そして、細胞培養なんて全然知らないというヒトにその細胞を見せる所から始めます。そしてこんなセールス。

「この細胞はヒトから取り出してシャーレに移したものです。元気に生きてるでしょ。
これ、じつはシャーレの中で100回以上分裂してるのに、まだまだ衰える気配を見せずむしろ増える速度がどんどん速くなってます。

この細胞の元気の秘密は、細胞を保護する「活性水」にあります。

こちらにもう一つの細胞があります。こちらは水道水で育てたものです。
ほとんど浮いちゃってますね。水道水には“有害物質”が含まれているので細胞にダメージを与えて死んでしまったのです。

想像してみてください。水道水を使うことであなたの体の中で細胞が傷ついてどんどん死んでいくんですよ。
その先にはガンやアレルギーが待ち構えています。ガンで苦しみたくないですよね。

どうですか。細胞を傷つけるどころか、むしろ活性化する水ですよ。この水を飲めばあなたの細胞は若さを保ち続け、病気とは無縁です・・・」

セールスの仕事はしたことがないので、そのあたりの細かい点はご容赦頂くとして。

特殊な操作をしない限り、水には必ず微量成分が含まれていること。
シャーレの中に閉じ込められた細胞は、たとえ微量成分であれ逃げたり、取り除いたりできないので成長に影響を及ぼしてしまうこと。
培養細胞は水により活性化した訳ではなく、遺伝子的な要因で何度も分裂できるようになったということ。など。

セールストークの“科学的説明”の中にふんだんにウソを織り交ぜてみました。
というか、思いつくまま適当に書いてみました。
水道水がそんなに危険だったら、日本中で水道局のヒトが訴えられます。それどころか、おいしく安全な水を提供しようと努力されているのが実際の姿だと思います。

世の中に広がる、健康への不安を煽る怪しい水ビジネス。

波動水
磁化水
マイナスイオン水 など

それらはもっともらしい、科学的に思えるような説明を携えて私たちに近寄ってきますが、科学的に効果が証明されているかと言えばそうではありません。
科学的な効果を示すには、「誰が実験しても同じ結果が出る」というのが大きなポイントですが、実際に再現性が担保されるようなすばらしい効果があれば、地道な医学研究なんかやめて、みんなそろって「魔法の水」を飲めばいい。

水と健康をからめて、科学的(に聞こえる)説明を始める商売があればよく注意してほしいと思います。
ただし、科学的を装った変な商売は水だけに限ったことじゃありません。

そんな怪しい水ビジネスを検証した書籍が発行されています。
水はなんにも知らないよ (新書) 左巻 健男 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン

また、「一見、科学的に聞こえるけど全然科学的じゃない。なんか提唱者が中心に
なって商品を売ってるんだけど。」なんてことがよくあるエセ科学ビジネス。
皮肉たっぷりメッタ切りな歌がありました。
ギリギリ科学少女ふぉるしぃ 試聴&ダウンロードはこちらです。

試聴・歌詞はこちら。
ジャケットは激しくアニメな感じです。うん。でも、歌詞を見ながら結構笑えるかもしれません。


あるある事件は衝撃的でした。科学先進国のはずなのに、全く科学的でない事実にあおられる現実。エセ科学商法がはびこる理由の一端を垣間見たのかもしれません。
ボタンを掛け違えた・・・とかいうレベルを遥かに超え、根の深さはとても深刻だと思います。

多くの方に失礼を承知で表現するとすれば、「自分の頭では考えられない現象」が蔓
延してるのかもしれません。 もちろん、今のボクもそんな一人であることに違いあ
りません。微力ではありますが、これからもバイオラボからの発信・メルマガを続けていきます。

エセ科学について詳しく知りたい方は上記の水はなんにも知らないよ (新書) を読んで頂くか以下のページなどを参考にしてください。
大阪大学 菊池誠教授の解説

ウィキペディア 疑似科学

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この記事に対するコメント
活性水なんでありゃせんありゃせん。

純水に近いものを作ろうと思えば
?逆浸透膜 ?前処理フィルタ ?イオン交
換樹脂で順に水道水を通すしかないわな。
この?が定期的に交換が必要で、かなり高
価なんや。
病院の検査装置の一部に使われているよ。
でもこういう現実知っているのは、メーカー
の人間か購買者のみ。

科学先進国いっても、個々の人間は一部
の専門しか取り扱っていない(しかも先進
国になるほどこの傾向が強い)ので、自分
の専門外は分からないでしょう。
それゆえビジネスになるんやろうなあ。
【2007/03/25 20:15】 URL | かめのこたわし #-[ 編集]


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