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やまのあべば

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ポスドクの就職先はどうなるのか
このところ、大学の台所事情がどんどんきびしくなっている。
独立行政法人化にともなって、予算が削減され続けてるし、研究費も一部の大学などに集中させようという動きが止まらない。

研究室の主な運営費を3つあげると、大学からの運営費、国からの研究費、民間からの研究費 がまず思い浮かぶ。

大学からの運営費というのは、結構利用範囲が広くて、機械の修理とか出張代とか、もちろん試薬を買ったりできる。

ところが、この運営費が年々減らされるうえに、今まで大学としてお金を払っていてくれたものが、実費徴収に切り替えられるようになってきた。

つまり、給料が減ってるのに、支出だけがどんどん増える。

では、国からの研究費はどうかと言えば、有名な大学だとか先生にお金が集中する傾向にある。


お金を分配する側としては、無難に配ってれば責任を問われることもないし。「競争」「勝ち組負け組み」という言葉を使えば、大抵のことは許されてしまう時勢も手伝っているのだろう。

しかし、ここで問題点をあげてみる。

まず、瞬時に世界にインパクトのある研究結果を発表することだけがよいことなのか。
研究なんてとても地味な世界で、そのときは埋もれていても、何十年もたってから評価されることもある。
また、なんの役に立つかわからないような研究でも、その研究を元にさらにアイデアを絞って研究を発展させることだってある。

インパクトのある研究の土台は多くの地道な仕事によって成り立っている。それはピラミッドを思い描いてもらえるとよいと思う。

それを簡単に知る手段がある。
ネイチャーとかサイエンスといった一流紙から論文を一つ選んでみる。後半部分には必ず、この論文を書くために引用した論文のリストが載っている。そのリストからまた論文を選ぶとやはり、引用論文のリストがある。こうして研究の土台は末広がりに広がっていく。

つまり、ピラミッドの頂点で華やかに研究する研究者だけを優遇することは、近い将来の研究の敗退を意味する。
確かに、研究の評価は難しい。でも、今のままの施策が続けば運営が厳しくなってきたラボの廃業が相次ぐのは目に見えている。

有名大学以外はつぶしてしまえ・・・という意図があるなら大成功だ。

その結果困るのは、これから博士の学位をとる学生だ。
ポスドク(期間契約の研究職)をたくさんつくろうと、大学院の定員が増やされた。
でも、日本では博士号を持ったヒトが民間企業へ就職することは、まだまだ文化として根付いていない。

だから、結局は大学とか、国公立の研究所に就職することになるんだけれど。
その就職先になったであろう、大学の大半を予算の締め付けで苦しめたら、ポスドクを雇う余裕なんてますますなくなってしまう。
日本の科学施策は無策だと思う。


日本で研究がしづらいと感じたら、博士号を持った迷える難民は海外に流れると思う。研究という仕事に国境はない。

日本で育てた、研究者はどんどん海外へ。良く考えれば、国際交流の一環か。

それとも、研究者を何千人も雇い入れてくれる巨大研究所をつくる構想でもあるのかな。

「大学 独立行政法人」の本
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この記事に対するコメント
やまのさんこんにちは、

かんちゃん@サンアントニオと申します。

ポスドク問題は、「そうそう、文科省、先の見通しあるの?」と感じることが多いです。

きっと政策を考えるかたがたは、日本という狭いところにとらわれず、世界全体の科学への貢献ということで、人材輸出をはかっているんではないでしょうか...

科研費なんかも、実績のない若手にもどんどんとらせてくれればいいのに、と思うこともあります。


まあ、わたしはいまは日本を離れて直接は関係ないんですが...
来年ぐらいに戻ったときには、研究を行いやすい環境になっていればいいんですが...
【2007/07/29 00:32】 URL | かんちゃん #-[ 編集]

文科省とか、そういうところのヒトは定期的にポストが変わるので、あまり「長い目で目標をたてて、みんなに示す」ということが不得意なんじゃないかと感じます。

仕事を引き継いで、自分の任期に無難にこなして、また次の担当へ。みたいな。

選挙盛り上がってますが、科学政策について熱く語ってくれる政治家さんって見ないですよね。

地元にばっかり媚びないで、もっと日本の将来を考えてくださいよ。

そうそう。ホント、実績のない若手に抽選で研究費くれるくらいの遊び心というか、懐の深さがあってもいいような。アメリカのグリーンカードも抽選わくがあったりしますよね。そんなんでいいのか?って思うこともありますが。宝くじも買わないと当たらない・・・って発想ですね。

なんか明るい話ないかなー。英会話はちゃんと勉強しておかないと。
【2007/07/29 09:50】 URL | やまの #-[ 編集]


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就職は人生の一大事ですよね。沖縄の就職で面接時に聞かれる内容は要チェックです。旅行者気分で応えていると厳しい声が... 沖縄 就職 天国!【2007/07/28 20:46】


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