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やまのあべば

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血液製剤 納入リスト
目の前に全国の病院名が書かれた紙があります。これはC型肝炎の原因ウイルスが含まれていた血液製剤が納入されていた病院のリストです。もともとは厚生労働省のサイトにアップされていたそうですが、「それだけでは見れないヒトがたくさんいるだろ」という批判を受けて、新聞の折込として配布されたものです。

筆者の生まれた病院を探すと、病院名が載っていました。その病院で出産や手術をしたすべてのヒトに感染の可能性があるということではありません。当時は大量出血した場合にフィブリノゲンなどの血液製剤が投与されることがあり、それらにC型肝炎ウイルスが含まれていることがありました。問題となっている血液製剤の原料の血液供給は主に売血によっていたため、リスクの高い血液が集まってくることになります。そして、血液製剤は一人の血液から一人分ができる訳ではなく、たくさんの血液を混合してつくります。ということは、一人でもウイルス感染者がいれば、危険な製品が大量に出回ります。


その危険性に気付きながらも販売を続けたために健康を損なったとして、ミドリ十字や厚生労働省の責任を問うているのが薬害肝炎訴訟です。

病院名リストの載っている厚生労働省のサイトには、C型肝炎の検査を呼びかける対象者として次のように記されています。記載されている病院において、

フィブリノゲン製剤(フィブリン糊としての使用を含む)を1994年(平成6年)以前に使用された可能性のある方】

 
▼1994年(平成6年)以前に公表医療機関で治療を受け、下記(1)~(5)に該当された方

(1)  妊娠中又は出産時に大量の出血をされた方。

(2)  大量に出血するような手術を受けた方。

(3)  食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患、外傷などにより大量の出血をされた方。

(4)  がん、白血病、肝疾患などの病気で「血が止まりにくい」と指摘を受けた方。

(5)  特殊な腎結石・胆石除去(結石をフィブリン塊に包埋して取り除く方法)、気胸での胸膜接着、腱・骨折片などの接着、血が止まりにくい部分の止血などの治療を受けた方。(これらの治療は、フィブリノゲン製剤を生体接着剤のフィブリン糊として使用した例で、製薬会社から厚生労働省へ報告されたものです。詳しくは治療を受けた医療機関に直接お尋ねください。)

とあります。(以上、http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/01/h0117-2/index.html より転載)

筆者の母親によると、出産は決して楽ではなかったらしいです。(すみません。そしてありがとう。)けれど、大出血をしたという話は聞いていないので、投与された可能性は低いと思います。もし、彼女の体調が思わしくなく、検査してみたらC型肝炎に感染していた、なんていうことがわかったりしていたら、彼女も筆者も人生が変わっていたと思います。故郷である日本という国に怒ったり、体を変えられてしまったことを恨み続けるという結果になっていたかもしれません。幸いにして自分たちは大丈夫でしたが、日本には薬害もそれ以外も含めて100万人以上とも言わる感染者がいます。そして、病気が進行し、今日にも命を落とそうかという方がたくさんおられます。

しかし、その病院リストが載ったページは、「みんなが作れと騒ぐから、一応作りました」みたいなニュアンスで、ひどく他人事のような文章が書いてあります。担当者が変わっても歴代、放置され続けてきた薬害。

いっそのこと、厚生労働省と製薬会社を対象に「薬害放置罪」を創設して、逃げ得が許されないようにする必要があるんじゃないかと思います。恥ずかしいことですが、そこまでしないといけないのかもしれません。


次の本を参考にしています。
ドキュメント 検証C型肝炎―薬害を放置した国の大罪 (単行本)
It’s now or never―私は早く、C型肝炎とさよならしたい! (単行本(ソフトカバー))
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この記事に対するコメント
あたしの友人にも母子感染のキャリアで、この訴訟を支援してるひとがいます。そういう、自分に近しい人の関与とかがないとなかなか社会問題に関心を持てないのが情けないところやけど。
どうして、過失があったとわかっているのに、そこに関係した製薬会社も国も、誠意をしっかり示してできる限りのことができないんやろなぁ。

自分の大切な人に置き換えれば、命の大切さって痛いくらいわかるはずなのにね。
【2008/02/05 22:05】 URL | 夏蜜柑 #mQop/nM.[ 編集]

薬害肝炎救済法は議員立法という責任の所在が曖昧なプロセスには問題がありますが、大事な一歩だと思います。ただ、この法律で救済されるのは、血液製剤の投与が証明される1000人ほどだと言われていますが、実際には100万人以上の肝炎感染者がいます。

今後、いかに本気で、薬害を起こさない体制をつくれるか、感染者の治療がサポートが出来るかが焦点です。月に数万円の費用がかかることや、強い副作用のために仕事を続けられなくなるため、治療を始められないヒトが多いと聞きます。

大切なヒトを守るため、もっともっと多くのヒトに関心をもってほしいと思います。
【2008/02/06 00:08】 URL | やまの #-[ 編集]


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